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子育てと生活の両立を支える「住宅確保給付金」——一人親家庭の新しい一歩を応援する制度

2025.05.19

子どもを育てながら働くということ。それは、体力的にも精神的にも、毎日が全力の連続です。
特に離職や転職、住まいの変化などが重なると、「これからの生活、どうしよう」と不安を抱える方も多いのではないでしょうか。

今回は、そんな一人親家庭の方にぜひ知っておいてほしい家賃補助制度「住宅確保給付金」をご紹介します。

住まいを失わずに、生活の拠点を守りながら新しい仕事を探せる。
それが、この制度の大きな魅力です。


住宅確保給付金とは?住まいを守る国の支援制度

住宅確保給付金は、厚生労働省が実施している制度で、離職ややむを得ない休業によって生活が困窮している方に向けて、一定期間家賃を補助する制度です。

新型コロナウイルスの影響で注目されたこの制度ですが、現在も継続して活用されています。特に、シングルマザーのように収入が限られ、仕事と育児を両立しながら生活している方には、とても頼れる制度です。


仕事を辞めざるを得なかった。子どもの体調不良、勤務時間の制限——理由は人それぞれ

一人親家庭の方々の中には、子育てと仕事の両立が難しく、やむを得ず仕事を辞めざるを得なかった方もいるのではないでしょうか。

  • 子どもが熱を出して何度も呼び出され、職場に迷惑をかけたと感じてしまった
  • 時間に制限があるために、フルタイムで働けない
  • 子どもの入園や転校のタイミングで引っ越しを考えているが、家賃の負担が重くのしかかる

こうした悩みは、ひとり親であれば誰もが一度は経験することです。

そんなときこそ、この「住宅確保給付金」を活用してください。
https://corona-support.mhlw.go.jp/jukyokakuhokyufukin/index.html


住まいを手放さずに済む安心感。子どもの安定した生活にもつながる

住宅確保給付金を使うことで、今住んでいる場所から離れずに、新しい仕事を探すことが可能になります。

引っ越しをすると、保育園や学校の手続き、環境の変化による子どものストレスも増えてしまいます。ですがこの制度を利用すれば、生活の拠点をキープしながら職探しができるため、お子さんにとっても落ち着いた環境を維持できます。

これは、子どもを守りながら自立を目指す一人親家庭にとって、大きなメリットです。


どんな人が対象?どのくらいサポートしてもらえるの?

この制度の対象になるには、以下のような条件があります(自治体によって多少異なります):

  • 離職、またはやむを得ない事情で収入が減少している
  • 一定の収入・資産要件を満たしている
  • 現在住んでいる賃貸住宅の賃料を支払うのが困難になっている
  • ハローワークなどを通じて、就職活動を行う意思がある

支給される金額は、地域や世帯人数によって異なりますが、たとえば新潟県三条市でシングルマザーと子ども1人の2人世帯の場合、月額でおおよそ42,000円〜70,000円程度の家賃補助が受けられる可能性があります。

支給期間は原則3ヶ月間ですが、状況に応じて最長で9ヶ月まで延長可能です。

支援金は基本的に、大家さんや不動産会社に直接振り込みされるため、家賃の支払いを自分で行う必要はありません。
三条市の制度についてはこちらを確認
https://corona-support.mhlw.go.jp/jukyokakuhokyufukin/counter.html#place


申請の流れと必要な書類

住宅確保給付金は、お住まいの市区町村の福祉窓口や自立相談支援機関で申請できます。

申請時に必要な書類の例は以下の通りです:

  • 退職証明書や離職票など
  • 収入・資産の確認書類(通帳や給与明細など)
  • 賃貸借契約書
  • 就職活動の記録(ハローワークの求職票など)

申請時には不安なことも多いと思いますが、支援窓口では親身に相談に乗ってくれる担当者がいます。「一人で抱え込まない」ことが、制度をうまく使うコツです。


地方への移住や再出発も選択肢。新潟・三条市の取り組み

「今の環境では厳しい」「新しい土地で人生をやり直したい」と考える方もいるかもしれません。

たとえば、新潟県三条市では、一般社団法人サンクチュアリつねよしという団体が、一人親家庭を含む様々な立場の方の再出発をサポートしています。
https://32yoshi.wixsite.com/beta

  • 住宅確保給付金の申請サポート
  • 就労支援・生活支援
  • 地元企業とのマッチング支援

三条市には、子育てと仕事を両立しやすい環境や、若者・女性を積極的に採用する地元企業も多く存在します。自然が豊かで、保育施設も充実しており、子育てにやさしい街です。


あなたと子どもが安心して暮らせる場所を守るために

生活を立て直すためには、「住まい」がまず必要です。
住まいがあれば、子どもにご飯を作ってあげられる。
お風呂に入って、一緒に眠ることができる。
安心して「明日」を考えることができる。

住宅確保給付金は、そんな「当たり前の暮らし」”を守るための制度です。

「こんな制度があるなんて知らなかった」
「もっと早く知っていれば……」

そう思う前に、ぜひ一度、役所や支援団体に相談してみてください。


最後に:頑張っているあなたへ

シングルマザーであるあなたは、毎日を懸命に生きています。
子どもの笑顔のために、少しでも良い暮らしのために、たった一人で頑張っています。

でも、「助けて」と言っていいんです。
制度を使うことは、甘えではありません。
あなたとお子さんが、安心して生きていくための「権利」です。

今は一歩を踏み出すことが怖くても、支えてくれる人はきっといます。
あなたは一人じゃありません。住まいを守りながら、新しい仕事を探し、未来を切り開いていきましょう。

~一般社団法人サンクチュアリつねよし~

CURATOR /

サンクチュアリ株式会社代表を勤めている松岡暢彦です。2022年に三条市に住所を移しました。 三条市ではアパートや戸建てをアップサイクルして様々な方が三条市で暮らせる、楽しめるよう活動しております。 ・旅行者が短期利用できる民家の開発「燕三条LocalStayKYU」 ・一人暮らしができるアパート運営「サンクチュアリ新光」 ・燕三条の企業を取材し、ホームページには無い情報を引き出して記事にします。「project23」 ・時短で働けるエアコン清掃「AIR WASH!」 サンポストでは取材した企業や働くママさん、飲食店のご紹介などを記事にします。 どうぞよろしくお願い致します!

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