ものづくりの未来を支える印刷会社 - 富士印刷株式会社
ものづくりの未来を支える印刷会社 - 富士印刷株式会社
燕三条地域には、全国さらには世界へと商品を届ける企業が多く存在します。富士印刷株式会社も、そんな企業を支える重要な存在です。「ものづくりのサポートを通じて、より多くの価値を届けたい」。そんな思いを抱き、1970年に創業された富士印刷株式会社。今回は、2014年に代表取締役に就任した星野里美社長にお話を伺いました。
印刷会社としての役割を超えて
富士印刷は、ただの印刷会社という枠にとどまらず、「ものづくり企業の一員」として、多角的なサポートを目指しています。チラシやポスターといった平面印刷だけでなく、パッケージデザインにも力を入れており、商品価値を最大限に引き出すための提案を行っています。そのため、社内のデザイナーは20名を超え、それぞれがクリエイティブな視点でクライアントの商品を形作っています。
「パッケージは商品の顔です。単に包めば良いというわけではなく、その商品が持つ魅力や価値をしっかりと伝えるための重要な要素だと思っています」と語る星野社長の言葉からは、商品に対する深い愛情と情熱が伝わってきます。
また、富士印刷は動画制作にも力を入れ、自社でさまざまな切り口を試しながら、クライアントに新しい提案を行う姿勢を大切にしています。クリエイティブな発想を持つ社員たちは、企画段階から楽しんで仕事に取り組んでいる様子が伝わります。
成長し続ける企業風土
富士印刷は、若手社員の採用を積極的に行っており、現在100名の社員が在籍しています。「15年前は、今の半分ほどの規模でしたが、社員の数は着実に増え、2018年には新しい本社を設立しました」と星野社長は振り返ります。若い社員たちが活躍し、常に新しいチャレンジを続けることで、企業としての成長を続けています。
特にデザイナーは、美術学校やアート系のスクールを卒業した社員が多く在籍しており、入社時に印刷経験がない方も多いそうです。しかし、PhotoshopやIllustratorなどの基本的なスキルさえあれば、実際の業務は学びながら成長していくことができる環境が整っています。
「未経験だからといって尻込みせず、まずは気軽に見学に来てください」と語る星野社長の言葉からも、社員一人ひとりを大切にする温かい社風が感じられます。
女性が輝く職場環境
富士印刷では、全体の約50%が女性社員であり、機械オペレーションを行う女性スタッフも増えています。「女性でも積極的に機械を扱うようになり、特に新卒社員には、その姿勢が評価されています。ここ数年では、新潟県外からの採用も増えており、多様なバックグラウンドを持つ社員が一緒に働いています」と星野社長。
ひとり親の社員も働きやすい環境が整っており、勤務時間の柔軟な対応も可能です。特に、小学校を卒業するタイミングで子育てが一段落し、再びキャリアに集中できる社員も多いとのこと。子どもの事情で勤務時間が制約される場合でも、その状況に合わせた業務を提案し、無理なく働ける環境が提供されています。
安定した給与と副業の自由
富士印刷では、中途採用者の初任給はおおよそ17万円からスタートし、1年以内に20万円を超える見込みです。生活を安定させつつ、副業も認められており、業務時間外を活用して自分のスキルアップや趣味の活動に取り組むことも可能です。納期によっては残業もありますが、その際も柔軟に対応できる体制が整っています。
未来への挑戦
「富士印刷は、オープンファクトリーを開催しており、会社の雰囲気を実際に体感していただく機会を提供しています。ぜひ一度、見学にお越しください」。星野社長のこの言葉には、ものづくりの現場を実際に見てほしいという強い思いが込められています。
取材を終えて、富士印刷の玄関先で社員の方々に笑顔で挨拶をいただいた時、まるで家族のような温かい雰囲気を感じました。この会社には、社員同士が支え合い、共に成長していく強い絆があると感じさせられました。
新しい仕事に挑戦したい方や、異業種への転職を考えている方にとって、富士印刷はその第一歩となる場所かもしれません。ものづくりに情熱を持ち、柔軟な働き方を求める方に、ぜひおすすめしたい企業です。
CURATOR / nobu