【求人】【職人】紡いでいくへら絞りの技術【ミノル製作所株式会社】

2022.02.09

こんにちは！　本日は「へら絞り加工」を用いて、銅、ステンレス、アルミ、鉄、真鍮などの各種金属素材を成型加工している「ミノル製作所株式会社」さんの取材に行ってきました！　へら絞りとは、平面状あるいは円筒状の金属板を回転させながらへらと呼ばれる棒を押し当てて少しずつ変形させる塑性加工の手法である。絞りスピニング加工、へら押しとも呼ばれる加工方法です。（へら絞りWikiより参照https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%B8%E3%82%89%E7%B5%9E%E3%82%8A）
今回は若い職人さんの募集記事にもなっていますが、へら絞りを通しての自分の会社や地域に対しての想いを代表である本多貴之さんに語っていただきました！　是非一読ください！

ーミノル製作所株式会社とはなんですか、設立経緯などありましたら教えてください。
経緯としてはへら絞り職人は現在、非常に少なく後継者が見つからないという現状があります。燕も例外ではなく、事業継承がうまくいかず無くなってしまう工場が増えています。後継者がいなくなり、現在のしぼりの仕事をやる人がいなくなってしまえば、へら絞りという技術そのものが廃れてしまう。それはいけないと思い、ミノル製作所二代目の立場としてへらしぼり職人を増やすためにはじめました。私には今、大学1年生と高校2年生の息子がいます。小学生のときに本気かどうかはともかくとして「お父さんの仕事を継いでみたい」と言ってくれました。自分らの息子世代がいざ「へら絞りの仕事をやりたい」と言ったときに自分が職人として仕事をとっていなかったら、繋いであげる仕事が無くなってしまいます。そう思ったときにこの職人技術を継承していけるのは自分しかいないと思いやり始めました！　

ーどういう職人・人材を求めていますか。
今一番求めているのは「へら絞り」を若いひとたちにやってもらいたいですね。実際にやってもらってこの世界にハマってもらいたいですね。

ーどんな人・性格の人に向いてますか。
負けず嫌いな人は間違いないと思います。あと、挑戦を諦めない人ですね。逃げようとおもったら簡単ですが、出来ないということから逃げずに挑戦して頑張れる人に向いてると思います。
私は今の職人の子たちに技術を人と比べてはいけないよと教えています。私は父親と仕事をしていたときは比べるのが技術力の父しかいなく、勝手にライバル視していました（笑）
そのおかげでスピードもつきましたが細かいところに雑が目立ってしまいました。そういう雑さは簡単にはぬけません。なので基礎が一番大事な部分になります。速さとか技術力を競うではなく1点1点金属と向き合い、しっかり仕上げる！　そういう職人になってほしいです。

ー社内の雰囲気はどうですか。
今、働いている方達は現在の体制になってから入ったので仲良くやらせてもらっています。月一のランチ会があったり誕生会があったり、私は社員みずから色んなことを体験、やってもらいいよと言っています。TSO（燕市ものづくり品質管理制度）というものがあるんですが、私が言ったのではなくありがたいことに社員みずから取得してみたいという声があり、勉強会なんかも自主的に開いたりしているみたいです。そうやって自主的にやってることが楽しいですし一番身になりますよね、責任感とかも働いていく上で大事ですが、私は後々にトップダウンではなく、社員一人一人が自主性の高い会社を作っていきたいです。

ー業務時間は何時から何時までですか。
9:00～18:00になります。1年目はへらしぼりの加工作業をとにかく失敗して覚えていく形になります。若い子にはどんどん加工に挑戦してたくさん失敗をして、失敗の事例をたくさん覚えてほしいです。そうするとどうして失敗したのかがわかるからです。何年も経つと職人として失敗が許されなくなっていきます、最初のうちに沢山挑戦して加工を身につけていってもらいたいですね。

ー御社独自の福利厚生はありますか。
有給もとりやすいですし、新潟県のハッピーパートナー企業、燕の子育て応援企業等も取得してるので、若い子が男女共に仕事ももちろんのこと、自分のパートナーや子供にちゃんと寄り添いながら仕事ができる環境を整えていかないといけません、私たちはその点においても実績があります。

ー現在、自慢・宣伝したい自社商品はありますか。
自社商品を販売しているオンラインショップがあります。へら絞り技術を活かして手作業で制作した商品を取り扱っております。銅、ステンレス、アルミ、鉄、真鍮などの各種金属素材を「フライパン型」と「鍋型」の2種類に成型加工したものがあります。
是非、ご覧になってみてください。
https://minorushop.thebase.in/