「新しい働き方と人事評価で地域密着型企業に革新を!神田板金の挑戦」
神田晃社長は、下田地域で板金業を営む家業の2代目社長として、地域密着で働き続けてきました。
高校卒業後、父親の体調不良をきっかけに家業を継ぎ、35歳で正式に経営を引き継ぎましたが、現在でも父親が会社を手伝いに来ることもあるといいます。
当初、主な顧客は地元の建設会社や大工さんで、下請けとして地域に根ざした仕事をしていました。
しかし、作業量に対して利益が少ないという課題がありました。
そこで、地元の業者と連携してリフォームフェアを開き、顧客と直接契約できる仕事を増やすことに挑戦。
こうした取り組みにより、現在では半数の仕事を直接依頼として受けられるようになり、収益も安定してきたのです。
さらに、SNSやYouTubeなどの情報発信にも力を入れ、会社の雰囲気や仕事内容をわかりやすく伝えるように工夫しています。
「かっこいい仕事」としてのイメージが広がったことで、共感する若い人材が集まり、採用にもつながりました。
売上が向上したことでスタッフの休みも増え、働きやすい環境を整えられた結果、職場のサイクルがより良いものに変わったのです。
営業成績に応じて給与やボーナスが増える仕組みも整え、従業員のモチベーションアップにつなげています。
また、従業員が自身を評価する「自己診断シート」を導入。
毎年の面談を通して目標を設定し、成長を促す環境を作っています。
定例会で意見を出し合い改善点を共有することで、不満の解消と業務の改善を図っています。
神田社長もかつては従業員の扱いに改善の余地があったと反省し、今では柔軟な組織づくりを目指しています。
その成果として、現在は完全週休2日制、年間休日約115日を実現しています。
さらに、神田社長は地元のフィルムコミッションにも携わり、映画やCMのロケ地として地域を紹介する活動をしています。空き家をロケ地として活用する可能性にも着目し、地域活性化への貢献を目指しています。
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