精密部品製造に挑む「株式会社後藤鉄工所」—三代目社長が描く未来のものづくり
新潟県三条市の豊かな自然に囲まれた場所にある「株式会社後藤鉄工所」。創業昭和29年、三代目社長の後藤敬さんは、伝統と革新を両立させながら、会社を新たなステージへと導いています。
後藤鉄工所の歴史と挑戦
後藤鉄工所は、後藤さんの祖父が設立し、職人に頼らない工場の仕組みを目指してスタートしました。しかし、創業まもなく祖父が他界し、二代目である後藤さんの父が22歳で会社を継承。現在も現場で働く姿は、職人魂を感じさせます。
後藤さん自身は、東京の大学を卒業後、栃木の工場で機械加工や品質管理を学びました。その経験が、後藤鉄工所の運営に大いに役立っているといいます。コロナ禍の影響で一時的に業績が落ち込んだものの、その後の回復は目覚ましく、昨年は過去最高の売上を達成しました。
精密部品にかけるこだわり
後藤鉄工所は、国内大手企業の精密部品を製造していますが、特に小ロットや特別仕様の部品に特化しています。海外では製造が難しい特殊な部品や、品質が命の部品を国内で製造し、顧客のニーズに応えています。こうした部品は、特許製品や機密情報を扱うため、信頼性が何よりも重要です。
会社の成長と未来へのビジョン
リーマンショックの際には赤字が続きましたが、新たな取引先の開拓や展示会での積極的な営業活動を通じて、業績を回復させました。現在、後藤鉄工所は「SHAFT」というキーワードを掲げ、わかりやすいブランドイメージで国内外の企業との関係を深めています。
また、2代目の時代に比べ、業務の効率化が進められており、担当者を明確にすることで生産スピードが向上しました。今後は、機械化と無人化をさらに進め、365日24時間稼働する工場を目指しています。特殊部品については、ベテラン職人の技術を活かしつつ、機械化が難しい部分は人間の手で仕上げる二面性を持つ工場へと進化させる予定です。
若手育成と働きやすい職場環境
後藤鉄工所では、ベテランと若手が共に働く環境が整っています。若手スタッフには、1年目の研修期間中に安全を最優先にして職人がサポートし、その後独り立ちできるよう育成します。また、今後は工員を1.5倍に増やし、より一層の機械化自動化を進める予定です。さらに、製造用のCAD/CAMを導入し、若手が得意とするプログラミングを活かして生産性を高めています。
女性スタッフも大歓迎で、特に製品検査などの細かい作業が得意な方には最適な環境です。働きやすいシフトやリフォームされた休憩室など、職場環境の改善にも力を入れています。異業種からの転職も積極的に受け入れており、新たな視点を持ち込むことで、さらに成長を目指しています。
未来を見据えて
後藤鉄工所は、今後も精密部品製造の分野で革新を続けると同時に、働く人々にとっても魅力的な職場であり続けることを目指しています。特に若い世代にとって、PCを駆使した製造技術や、ベテランからの技術伝承など、成長の機会が豊富な環境が整っています。
もしあなたがものづくりに興味があるなら、ぜひ三条市の後藤鉄工所を訪れてみてください。緑豊かな五十嵐川の景色と共に、新たなキャリアを切り開くチャンスが待っています。
株式会社後藤鉄工所
https://www.goto-tec.co.jp/
新潟県三条市 『東京脱出!燕三条移住計画』 PROJECT23
https://note.com/project23/n/n14cec653e00a
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